勝ちを拾うバレーを身につけよう【バレーボール指導革命 弱者のバレー】

バレーボール指導革命~発想の逆転「弱者のバレー」~レビュー

試合に負けた時、
「何であのチームに負けたんだろう?」
と思うことはありませんか?

ダメなやつ

試合前の練習を見る限り、相手の攻撃力は高くないし守備力も変わらない。
攻撃力も高さも自分たちが優れているだけに、これは楽勝だろう。

と思っていたのに、気がついたら負けていた・・・

そんな試合の後、原因をあれこれ考えるのですが、納得のいく答えは出ませんでした。
当然、対策も考えつかないので、似たようなことを繰り返していました。

しかしバレーボール指導革命~発想の逆転『弱者のバレー』~を観て、敗因が痛いほどよく分かりました。

ざっくりとした結論を言えば、ミスの可能性が少ないプレーをすればいいのです。
ええ、そんなの当たり前です。
頭では分かっていますが、実際の自分のプレーはどうかと言うと・・・

今回は勝ちを拾うための考え方や練習方法が満載の「弱者のバレー」をレビューしていきます。
これ観るとあなたのバレーの偏差値は必ず上がります
さらにDVDの練習を取り入れれば、確実に勝率が上がります

コーチのプロフィール

このDVDに出演するコーチは、岐阜県立益田清風高校の熊崎雅文氏です。
熊崎氏が担当する女子バレー部は、経験が少ない部員が多い上に、練習時間は1日数時間程度。
おまけに公立校なので、いい選手が推薦で来るなんてシステムもありません。
それでいて春高に出場できるということは、相当の指導能力です。

ちなみにこのDVDはシリーズ化されていますが、これは一発目です。
それだけに、熊崎氏の35年に及ぶ指導理論の中でも最も重要な部分があると考えています。

構成

DVDの構成はディスク3枚組。

  1. 最初のミーティング
  2. 選手・チーム育成の考え方
  3. 攻撃の選択肢

の3つとなっています。

対象

タイトル通り、指導者向けです。
強力なスパイクを打つメンバーがいなくても、チームを強化するための考え方、練習方法が紹介されています。
チームの指導をしている方であれば、これを観たらチーム練習で使いたくなるだろうなー、という内容です。

単なる技術指導だけではなく、選手とのコミュニケーションのとり方や練習での目標設定にも触れているので、コーチ歴が浅い方には参考になると思います。
部活やクラブなどで指導する場合はもちろん、週末バレーボーラーのチームでも十分使えます。
これをチームで練習したら、そりゃ強くなるわ!という内容であることは間違いありません。

プレーヤーには使えるの?

私は自分自身のスキルアップのために観てみましたが、大きな収穫がありました。
ただ反射的にスパイクを打つのではなく、状況判断をすべき。
ブロックやトスなどの状況に応じて、ミスの率が最も少ない攻撃を選択すべき・・・

うう、当たり前すぎることを書く自分が恥ずかしい・・・

ディスク1:最初のミーティング


ディスク1では、「弱者のための戦い方」を説明しています。

弱者の戦い方を知ろう

ここで言う「弱者」とは、攻撃力が低いという意味です。
例えば強力なスパイクを打つアタッカーがいたり、コンビバレーを展開するような「強者」に勝つためのポイントを説明しています。
といってもそう難しい話ではなく、相手にさらに得点を与えてしまうようなミスは避けましょう、ということです。

つまり弱者にとってまず必要なのは、攻撃力アップではなくつまらないミスを減らすことです。
そのための具体的な練習方法も見せてくれてます。

攻撃力が低くても、相手がミスしてくれれば勝てます。
そう、以前理解できなかった敗因は、まさにこれだったのです。
より強く・決定力の高いスパイクを打つにはどうすればいいか?だけを考えていた私には、思いっきり耳の痛い話でした。

指導者がこの内容をしっかり伝えることができれば、自分たちより強いスパイクを打つチームが相手でも、勝機を見いだせるはずです。

ディスク2:選手・チーム育成の考え方


ディスク2では、攻撃に対する意識を説明します。

弱者の攻撃手段

まず強者のプレーの特徴とその問題点を指摘し、「弱者の攻撃手段」はどうあるべきか?
この問題提起をした上で、いよいよ練習に入ります。

スパイク練習

リスクの少ない攻撃方法と、そのための具体的な考え方や練習方法が説明されています。
具体的には、スパイク練習とそのカバーです。

試合を意識したチーム練習なので、これを試合でもできれば、対戦相手は相当嫌がるはずです。
少なくとも私が対戦相手なら、間違いなくイライラするはずです。
練習内容は、ある程度バレー経験のある方なら難しいとは思わないでしょう。

しかし必要なのは、そのスキルを試合で冷静に使えるか、です。

練習よりも重要なポイント

試合で熱くなって勝負を急いでしまい、ブロックされたりミスをしたら、意味がありません。
「スパイクはそう簡単には決まらないもの」と思って落ち着いて対処できてこそ、攻撃の幅が広がります。

アップしたらすぐにゲーム!という週末バレーボーラーには厳しい練習内容ですが、それでも攻撃の考え方やスパイクの打ち方は間違いなく参考になります。

チーム作り

最後にチーム作りのポイントを説明しています。
試合では緊張したりプレッシャーを感じるかもしれません。
そのような状況下でも、練習したことを確実に実行できるようにする必要があります。

練習でも常に試合を意識させること。
指導者の指示はシンプルで分かりやすさを意識すること。
などを実際に練習風景を見せながら、解説しています。

ディスク3:攻撃の選択肢


トスに応じて、選手に攻撃方法を選択させる練習から始まります。

ブロックがついている中で、どのように対応するか?
これを一球一球判断させています。

次のチーム練習では、カバー中心の練習をしています。
ブロックからラリーが始まる
とまで言っているので、この手の練習をさんざんやっているのでしょう。
そりゃつなぎのいいチームになるだろうな、と思わせる内容です。

最後に指導者の心構えを伝えています。
時間的には少ないけど、ここもポイントをおさえた説明をしています。

まとめ

DVDでの「負けにつながるミスを減らすこと、失点リスクの少ない攻撃をすること」
当たり前だけど難しい。

週末バレーで何となくゲームを楽しんでいるだけだと、試合の感覚から遠ざかってしまいます。
そのせいか、ついつい自分が気持ちいいスパイクを打って、ミスしたりブロックされたり・・・

DVDを観て、
「少なくとも攻撃でのミスはゼロにしよう」
「しっかりトスやブロックを見極め状況判断をした上でスパイクを打とう」
これは常に意識してプレーせねば、と強く思うようになりました。

バレーボールのスキルは体を動かせば覚えられますが、戦略や考え方は知らないとどうにもなりません。
コーチはもちろん、「それなりに自信があるのに試合で今ひとつ勝ちきれないプレーヤー」には、もってこいの内容です。

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