社会人バレーボールチームって、男女混合チームが多いですよね。
社会人になれば性別や年齢の区別なく楽しくバレーやって、終わったら飲み会!なんて多いと思います。
特にここ最近は混合チームでの大会も多く、チーム募集サイトを見ると混合チームが大半ですよね。
そんな混合バレーに、「Nations Cup Volleyball mixed 4+2」という世界大会があることをご存知ですか?
正確には、ロシアが主催となって各国の混合バレーチームに声をかけて実現したプライベートなアマチュア大会です。
なのでFIVB公認ではない様ですが、日本からも参戦しています。
今年で2回目で、今回はYouTubeによる生中継もやっていました。
その試合がライブラリに残っているので、日本戦を中心に2018年のNations Cupをまとめてみました。
#試合の感想などは、あくまで個人の感想です。
Nations Cup概要
2018年5月14日~5月19日まで、シベリアで開催されました。
試合形式は、男性4人女性2人で構成されたチームで3セット先取。
対戦表があったのでアップしてみました。
ロシア語も新鮮ですね。。。
1日2試合の場合もあり、意外にタイトです。
日本戦のみどころ
日本は昨年3位。
今年は優勝目指して出場です!
一通り観戦しましたが、基本日本チームは高さとパワーでは劣ります。
しかし、レセプションやディグなどのつなぎ、トスのスピード、ブロックアウトなどの細かな技術は数段上。
「柔よく剛を制す」という言葉に相応しいというか、相手の技を受けきった上で勝つというプロレス的な(!?)バレーを見せてくれます。
日本のフォーメーションは、男性2人でツーセッター。
女性2人をディグ要員(=前衛になっても後衛に回りディグ)にして、常に男性2人が前衛でスパイクができる状況にしています。
日本らしくつなぎ(=ディフェンス)から仕掛ける、上手いフォーメーションだと思います。
問題があるとすれば、高さとパワーがない分、どうしても「肉を切らせて骨を断つ」というギリギリの戦いになる点です。
ここから日本戦に絞って紹介していきます。
埋め込みができないので、リンクでどうぞ!
ちなみに、試合を重ねるごとに分かりやすくなる画面にも注目です☆
ロシア戦
初戦+アウエーという悪条件にも関わらず、日本らしさが出ています。
高さとパワーがある上にセッターは女性という超攻撃的なロシアに対してつなぎで対抗します。
ロシアも「こんなはずじゃないのに」と思っただろうな。
オーストラリア戦
オーストラリアチームにミスが目立ちました。
そこを見逃す日本ではありません。
この日は2戦あるだけに、勝ち方も重要になりますよね。
ノボシビルスク州戦
国コードでNSOなんてないけどどこ?と思ったら、ロシアの州だったのですね。
ノボシビルスク州も高さとパワーが強烈ですが、日本も得意の粘りとスピードで対抗します。
正直、ロシアがノボシビルスク州に勝っていたので普通に勝てると思っていたのですが、息詰まるとんでもない試合になりました。
選手はもちろんですが、これを生で最後まで観ていた人、お疲れ様でした!
日本は予選1位抜け。
18日の準々決勝に進出しました。
準々決勝:フランス戦
ん?フランスはリベロ入れてるのか。
日本は入れないの?と思ったけど、その必要がないレシーブの安定感・・・
序盤は競ってますが、徐々に日本のつなぎで削られます。
例えばこんなフェイクプレーでブロックを惑わして決めるあたりで、しみじみ上手いなあと思ったりしました。
ギリギリの接戦を制したのは日本。
2セット目を取れたのが大きかったですね。
結果的に相手のメンタルにダメージを与えた試合でした。
準決勝:カザフスタン戦
1セット目を見た時、驚きました。
高さもパワーも技術もあり、強いジャンプサーブも打ってくる。
これまで日本が対戦した中で、最もバランスの良い体格をしているし、身体能力の高さも感じられます。
正直、これは勝てないと思って見ていましたが、諦めずに粘り強く持ち味のバレーをする日本。
まさか勝つとは・・・日本の力を発揮できた試合でした。
恐れいりました。
ということで、遂に決勝戦です。
相手はなんとロシアです。
決勝:ロシア戦
ロシアなら一度勝ったし優勝はもらったね!
と思いきや、かなりの苦戦。
しっかりロシアも対策してきたということと、これまでの疲れが出たのでしょうね。
ここまで劇的な勝利を挙げてきた日本。
最後に力尽きましたが、誇るべき2位だと思います!
メンバーと関係者の皆さん、お疲れ様でした。
最後に
高さとパワー不足をものともせずに勝ちを拾っていく日本のプレーに釘付けでした。
相手からすれば、ブロックの上から打ちまくっているのに、気がついたら点数を削られて負けているという感じなので、さぞかしやりにくい相手だったと思います。
お陰で寝不足になっちまったぜ。。。
決勝戦は本来の実力とは言い難いものでしたが、それでもここまでの結果は素晴らしいの一言に尽きます。
仮に現状のチームで上積みを狙うなら、身体能力でしょう。
高さがないだけに、パワーとスタミナですね。
日本チームは技術的には完成されているだけに、パワーがあればもう少し楽に点が取れそうです。
だとしても、高さと上手さを備えたチームには苦戦するのでスタミナ・回復力も必要です。
まずはスタミナから上げていけば、最強ではないでしょうか。
来年の大会が今から楽しみですね。
関連リンク
最後にNations Cupに関するリンクを入れておきます。
参考
PR TIMES
参考
大会動画
参考
公式サイト
参考
日本混合バレーボール協会