【2025年版】バレーボール膝サポーターの選び方|痛みレベル別のおすすめ4選と「間違いだらけ」の常識

膝サポーターの選び方

春高で全国制覇した、バレーボール仲間がいました。
大した部活経験がない私からすれば、神。
一緒に大会に出たことがありましたが、もうすごく嬉しかったことを覚えています。

そんな彼、30代前半で引退したそうです。
若い頃から膝を酷使したそうで、バレーボールを続けることができなくなったそうです。

悲しい・・・
バレーボールができないことも残念ですが、これからの長い人生、膝に不安を抱えながら生きるのは辛すぎます。

バレーボールを40年以上続けている私とって、膝のケアが一番難しいと感じています。
理論上は、正しい動きをしている限り、膝や関節のトラブルは、ほぼありません。
が、現実問題、常に正しい動きを続けるのは、無理な相談です。

というのも膝は自由に動くので、負担がかかるような無理な動きもできちゃいます。
そう、バレーボールで無理な動きを続けると、膝のトラブルへとつながります。

そんな膝のトラブルを避けるための膝サポーターですが、サポーター選びを間違える人が意外に多いです。

「床から守る」のか「関節を守る」のか、この目的を間違えると、無駄になります。
これまでマクダビッド、バウアーファインドなど、数々のサポーターを使い倒してきた経験から、「本当に膝を守れる装備」を紹介します。

【大前提】そのサポーター、「床用」ですか?「関節用」ですか?

関節用と床用サポーター

高橋健太郎(10)は関節用、高橋藍(12)は床用

バレーボールの膝サポーターには、2つのジャンルがあります。
「床との接触(打撲)を防ぐプロテクター」と、「動きを助ける機能性サポーター」です。
例えば、ジャンパー膝(着地痛)の人がプロテクターを買っても意味がありません。

まずは自分の痛みが「ぶつけて痛い(外からの衝撃)」のか、「動くと痛い(中からの悲鳴)」のかを見極めましょう。
ちなみに、ぶつけて痛い場合、高橋藍選手(12)モデル。
動くと痛い場合、高橋健太郎選手(10)モデルです。

MEMO

私は圧倒的に「動くと痛い」派です

①【床・打撲対策】初心者・リベロ向け(ミズノ/アシックス)

「ぶつけて痛い」人は、プロテクタータイプのサポーターが正解です。
ついついレシーブで膝をついたり、フライングレシーブで膝が当たる、膝に青あざがよくできるのであれば、プロテクターです。
膝の関節痛がなく、膝を打撲から守りたい人向けです。

アシックス、ミズノの定番モデルがオススメ。

あくまで衝撃吸収のみ、だからこそ

靱帯や腱は守れないので、「膝の関節が痛いから買う」のは間違いです。

だからこそ、リベロのような守備力高く、レシーブも軽やかに飛ぶ人や、まだバレーボールを始めたばかりの人にとって、欠かせないパートナーとなるはずです。

②【お皿の下が痛い】ジャンパー膝向け「ニーストラップ」比較

ニーストラップたち

こんな人にオススメ
  1. 膝のお皿の下に違和感がある
  2. 動きにくいサポーターは着けたくない
  3. 着地をサポートして欲しい

「膝全体ではなく、お皿の下あたりがピンポイントで痛い」
これはバレーボーラーに多い「ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)」のよくある悩みです。

このタイプには、膝全体を覆うサポーターよりも、お皿の下を適度に圧迫して振動を抑える「ニーストラップ」が相性抜群です。
ここでは、私が愛用している2つのブランドを比較します。

コスパ最強のマクダビッド ニーストラップ(M414)

マクダビッド ニーストラップ裏側

裏側にはゴムパッド

まずは安く試してみたい人向けのエントリーモデルです。
非常にシンプルですが、お皿の下をガッチリ締めてくれます。
チューブ形状のパッドが患部をピンポイントで押さえてくれるので、着地した時の響くような衝撃がかなり和らぎます
汗をかくと少しズレることがあるかもしれませんが、「ストラップってどうなの?」と試してみたい方には最適です。

ぴったりサポートのバウアーファインド ニーストラップ

バウアーファインド ニーストラップ裏側

裏側はお皿に沿ったパッド

「ズレるのが絶対に嫌」「安物買いの銭失いはしたくない」という本物志向の人向けです。
さすが医療大国ドイツ製。値段は高いですが「全くズレません」
シリコンパッドが皮膚に吸い付くようで、着けていることを忘れるほどの一体感です。
耐久性も非常に高く、マジックテープもへたりにくいので、長く使うなら結果的にコスパはこちらの方が良いかもしれません。

まずはマクダビッドで効果を試し、予算があればバウアーへステップアップするのが賢い選び方です。

③【関節全体の痛み】ブレを抑える「機能性サポーター」比較

ニースタビライザーとゲニュトレイン

ニースタビライザーとゲニュトレイン

「過去に靭帯を痛めたことがある」「着地で膝がガクッとなるのが怖い」「練習後、膝に違和感がある」
そんな膝全体の不安には、横ブレを強力に抑える機能性サポーターがオススメ。

【ガッチリ固定】マクダビッド「ニースタビライザー」

マクダビッド ニースタビライザー
両サイドにあるストラップが、膝の横ブレを物理的に制限する一方、必要な動作まで邪魔しない感じがします。
しなやかに固定している(?)という感じでしょうか。
「今日は膝が笑いそうだな…」という日や、怪我明けの復帰戦には、この物理的な安心感が欠かせません。

【パフォーマンス維持】バウアーファインド「ゲニュトレイン」

バウアーファインド ゲニュトレイン
私が今、メインで使っているのがこちら。
固定するのではなく、「膝周りの筋肉を刺激し、無意識に正しい動きに導いてくれる」という優れもののサポーターです。
ガチガチに固めないので、ジャンプや動きやすさを一切犠牲にしません。
「高く飛びたいけど膝も守りたい」というアタッカーには、これ以上の選択肢はないでしょう。

まとめ:あなたの膝レベルに合わせた最適解はこれ!

最適なサポーターとは?

最適なサポーターは、どれ?

サポーターは「消耗品」ではなく、長くバレーを続けるための「投資」です。
自分の痛みの種類に合わせて、正しい装備を選んでください。

膝レベル別サポーター
  1. 床の痛みが怖い → ミズノ/アシックス(パッド付)
  2. お皿の下が痛い → マクダビッド M414
  3. 膝全体の不安・本気で守りたい → バウアーファインド ゲニュトレイン

あなたの膝を守れるのは、あなただけです。
早めのケアで、長くバレーボールを楽しみましょう!