ルールから理解する全日本のフォーメーション【バレーボール6人制】

以前、バレーボール6人制のローテーションに関する記事を作成しましたが、
どうしても片手落ちという気持ちがありました。

この記事の内容は、我々週末バレーボーラーには間違いなく使える内容です。
これさえ知っていれば、開放などの週末バレーなどでは問題なく楽しめるはずです。
でもテレビで観るバレーボールでは、サーブカットのフォーメーションが違いますよね?

以前の説明では、サーブカットは5人で取るという前提でフォーメーションを組んでいます。

しかし全日本ではそんなフォーメーションをせずに、2~3人でサーブを取ろうとしています。
例えば、以下の感じで。

これを説明するためには、ポジションとローテーションのルールの理解が必要です。
ということで今回は、全日本のフォーメーションをポジションとローテーションのルールから解説していきます。

【7.5】 ポジションの反則

まず、ポジションの反則から理解しましょう。

  • サーブを打つまでにサーブの反則があれば、サーブの反則
  • サーブを打った時点でポジションの反則があれば、ポジションの反則
  • ポジションの反則はサーブが入らない場合よりも優先して取られる
  • ポジションの反則がなく、サーブが入らなかったら、サーブミス

もちろん、サーブを打った瞬間にポジションを変えるのは、OKです。

【7.4】 ポジション

では、ポジションの反則とは何でしょう?
サーブを打つ時点での位置関係がポイントです。

[7.4.2] 選手の位置関係

サーブを打つ直前のフォーメーションで判断されます。
ざっくり言うと、自分が後衛の場合、対角にいる前衛の選手より前に出てはいけないし、
自分の現在のローテーション位置・関係を守る必要があります。

対角の関係

バックプレーヤーは、対角にいる前衛のプレーヤーよりも前に出てはいけません。
例えば後衛にいるセッターが、対角の前衛ライトよりも前にいる状態でサーブを打たれたら、反則です。

横の関係

サーブカット時、フォーメーションの関係を崩してはいけません。
例えば自分が前衛センターにいる場合、前衛レフトにいる人よりも左に行ったり、
前衛ライトにいる人よりも右に行くと反則です。

[7.4.3] 位置関係はどこで決まるの?

上記、後衛は対角の前衛のプレーヤーより前とか、センターにいる時にレフトよりも左とか、
何を基準にして決めるのか?
それは足の位置です。

足の位置さえ正しければ、上半身が違う位置であっても大丈夫です。
サーブのホイッスル直前、サーブカットするチームのポジションの位置を足まで見る必要があると思うと、
審判って大変ですよね。

【7.7】 ローテーションの反則

ここまではポジションの話でしたが、ローテーションを間違った場合のルールも確認しましょう。
※7.6でローテーションが述べられていますが、割愛します。

[7.7.1] ローテーションの間違いに気付いた場合

サーブ打った後

正しくローテーション通りにサーブを打たなかった場合、サーブを打ったチームはローテーションの反則になります。
当然、相手に1点が入り、サーブ権が移動します。

ラリーが終わった後

ラリーが終わり、次のサーブの前にローテーションの間違いに気がついた場合も反則です。
仮に点を取っていたとしても、相手に1点が入り、サーブ権も移動します。

いずれにせよ、反則したローテーションは正しく直す必要があります。

正直、これは意外にある話ですよね。
1回のローテのミスなんて、気にしない気にしない。

と言いたいところですが、もっと恐ろしいことがあります。
ローテーションを間違えたまま、何回かラリーをした後に気がついた場合です。

[7.7.2] ローテーションの反則が発生した時はいつ?

ローテーションの反則は相当のダメージになる可能性があります。
ルールブックから引用しましょう。

スコアラーは反則がどの時点で発生したかを特定しなければならない。チームが反則をしている間に得たすべての得点は取り消される。相手チームの得点はそのまま有効となる。

※公益財団法人日本バレーボール協会 2018年度版 バレーボール6人制競技規則より引用

つまり、反則してからそれまでに取った点数が全部消え、相手は残ったまま。
競った試合の時にこうなったら、厳しいですよね。

反則発生の時点を特定できない場合には、得点の取り消しはなく、相手チームに1点と次のサービスが与えられる。

※公益財団法人日本バレーボール協会 2018年度版 バレーボール6人制競技規則より引用

とありますが、スコアつけていれば、特定は簡単だと思うのです。

いやいや、スコアつけてるなら先に気づいてよ!って?
そうなると、そもそもプレーヤーが間違えるなって話になりそうな・・・

全日本のフォーメーション

なぜ前衛ミドルはサーブカットしないのか

全日本ではサーブカット時、前衛ミドルブロッカーがネット付近にいますよね?
あれはサーブカットをミドルブロッカーにさせないためです。

なぜか?
ミドルブロッカーがサーブカットをすると、速攻やブロードの出だしが遅れます。
これを避けるために、取っているフォーメーションです。

全日本のフォーメーション基本形はこれ!

例えば、こんなポジションでサーブカットをする場合のフォーメーションを考えてみましょう。

S:セッター
M:ミドルブロッカー(センター)
O:アウトサイドヒッター(レフト)
R:オポジット(ライト)

前衛ミドルブロッカーは、前に残り、アウトサイドヒッターとリベロでサーブカットを担当します。
この場合、オポジットはサーブカットはしません。

相手がサーブを打った瞬間、前衛ミドルブロッカーはアタックライン付近まで下がり、速攻の準備をします。
同時にオポジットはライトないしセンターに移動してバックアタックを狙います。

そうです、前衛ミドルブロッカーに加え、オポジットもサーブカットをせずにスパイクに備えます。
なので、サーブカットは3人で取るようになっているのです。

オポジットがパスヒッターの場合

あれ?全日本女子ではオポジットの新鍋選手がサーブカットしてないっけ?
なんて思ったあなたは、相当なバレー好きですね!

オポジットがパスヒッターの場合、アウトサイドヒッターのどちらかが、サーブカットを免除されます。
例えば後衛のアウトサイドヒッターにはサーブを取らせず、バックアタックの位置に移動させる。
または、サーブカットの弱いアウトサイドヒッターはサーブカットさせない、とか。

これを読んだ後、もしテレビを観る機会があれば、フォーメーションをよーく見てみてください。
で、間違っていたら教えてください。こっそり書き換えるので。

おわりに

ちょうどこれを書き始めた時に、女子バレーの世界選手権が始まりました。
意外にローテーションの基本を見てくれる方がいるので、
何とかこの記事は、できるだけ早くアップしようと思って書き上げました。

これがあなたのバレーボール観戦にお役に立てれば幸いです。
週末バレーボーラーのあなたには、実際のバレーでお役に立てればと願っています。