もしバレーボールのパフォーマンスに停滞感だったり、変化が欲しいと感じたら、シューズを変えてみるのもアリです。
最近のバレーボールシューズは、すごいスピードで進化しているので、最新モデルに変えるだけでジャンプ力や衝撃吸収性が上がる可能性大です。
さらにメーカーを変えると、着用感やジャンプの感覚が変わり、これまでの感覚を変えることもしばしば。
その変化を、自分の引き出しが増えたと楽しむようにしています。
今回、共に石川真佑選手着用モデルである、ミズノのウエーブライトニングZ8とアシックスのV-SWIFT FF 5を徹底比較。
この2足を実際に履いて感じた、似た点と違いを伝えつつ、ミズノとアシックスのバレーボールシューズの違いも考察していきます。
機動力重視の軽量感
ウエーブライトニングZ8とV-SWIFT FF 5で似ているのは、素早さ。
どちらも動き出しの反応が速いのですが、そのアプローチは異なります。
違いは「外」か「中」か
ウエーブライトニングZ8は、踏み出すと床を蹴る感覚があります。
踏み込んだ力を、シューズの「外」である床に伝え、反発を作っている感じです。

V-SWIFT FF 5は、ソールの反発タイミングにあると思っています。
踏み込んだ力を、シューズの「中」にあるソールで反発を作る感じです。
床を蹴る感覚と、ソールの反発感という違いがあるとはいえ、パッと動く、走るなどの動作では、違いを感じません。
大きく違いを感じるのは、ジャンプです。
ジャンプの違いは思想の違い?
ウエーブライトニングZ8は床を蹴ることで、V-SWIFTはソールの反発で、ジャンプをサポートします。
ここに好みや、プレーの相性が出ると思っています。
ウエーブライトニングZ8は床を蹴る力

ウエーブライトニングZ8でのジャンプは、床を蹴って飛ぶ感覚です。
助走や踏み込みの力を床に伝え、その反発力を使ってジャンプをしている感じです。
体育館履きに毛が生えた、底の薄いシューズからバレーボールを始めた自分としては、この感覚が普通のジャンプです。
助走を長めに取ってしっかり加速し、その勢いでパーン!と床を蹴ってジャンプ!
ウエーブライトニングシリーズは、シューズの軽さを活かし、動き回りたい人向けのイメージです。
V-SWIFT FF 5のジャンプは素材主導

V-SWIFT FF 5は、助走から踏み込みの力をソールで受け、ジャンプへの反発につなげる感じです。
これはメタライズやスカイエリートにも通じる部分です。
ちなみに、V-SWIFTにはメタライズやスカイエリートほどのクッション性はありません。
ただし、反発力はあるので、ソールをつぶすくらい強く踏み込むほど、より高さのサポートが出るはずです。
V-SWIFTは、助走は短めでも、ググッとしっかり踏み込んでジャンプをしている人向けのイメージです。
足の力か、ソールを感じるか
ウエーブライトニングZ8は、足の力を活かす感じがしています。
ジャンプで床を蹴る力が強いほど、ソールが高さをサポートをしてくれる感覚です。
ダッシュをジャンプに活かせるのなら、ウエーブライトニングZ8がオススメ。
一方のV-SWIFT FF 5は、ソールが押し上げてくれる感じがします。
ジャンプ前、ソールをつぶすくらい(のイメージで)踏み込み、一気に高く飛ぶような人なら、V-SWIFT FF 5のソールを活かしきれるはず。
ウエイトリフティング(クリーン、スナッチ)ができる人なら、なおさらV-SWIFT FF 5がオススメです。
サイズや履き心地の違いは?
ウエーブライトニングZ8とV-SWIFT FF 5のサイズについては、違いはありません。
横幅については、ウエーブライトニングZ8の方が狭く感じますが、3Eモデルもあるので、ありがたい限りです。
履き心地はV-SWIFT
履き心地に関しては、V-SWIFT FF 5が一枚上です。
ウエーブライトニングZ8は、可もなく不可もないといったレベルです。
きっとこの部分は、新作(ウエーブライトニングエリート)で解消されている、と思いたい部分です。
重量と衝撃吸収性
重量は、ウエーブライトニングZ8が320グラム、V-SWIFT FF 5は、348グラム(共に29センチ)。
衝撃吸収性は、V-SWIFT FF 5の方が厚めですが、ウエーブライトニングZ8も必要十分な衝撃吸収力があります。
ここについても、ウエーブライトニングエリートで・・・
どちらを選ぶ?

自分にとって、どちらのシューズがいいかと聞かれたら、プレースタイル、特にジャンプフォームによると思います。
ウエーブライトニングZ8を使うなら
助走を長くとってジャンプをしているなら、軽くて反発力があるウエーブライトニングZ8を選びます。
シューズの軽さと床への反発力を活かしたいので、強い助走から、床を蹴る感じでジャンプをします。
ミズノのウエーブライトニングシリーズを一番長く使っているので、個人的には原点とも言えるシューズです。
それだけに、今後も使うだろうな、と思っています。
V-SWIFT FF5を使うなら
助走は数ステップでも問題なし。
しっかり踏み込んで、筋肉と爆発力で飛ぶなら、V-SWIFT FF 5です。
衰えを感じていることもあり、助走少なめのジャンプをしている私としては、V-SWIFT FF 5です。
体力の衰えを、ソールでカバーする狙いです。
えっ?
さらに衰えを感じたら、どうするかって?
であれば、ウエーブライトニングZ8の軽さを選びます。
衰えるほど、シューズは軽い方がいいはずですから。
必須装備はインソール
どちらのシューズにせよ、シダスのインソールは必須です。
「インソールを変えるだけで、そんなに違うの?」と聞かれますが、違います。かなり。
足の疲労感が変わるので、より長くパフォーマンスを維持できると感じています。
シューズのサイズは問題がないのに、合わない、疲れやすいなどのトラブルを感じたら、インソールを変えると劇的に変わる可能性もあります。
パフォーマンスを上げたいなら、シダスは試して欲しいインソールです。
シューズから自分を知る
バレーボールシューズのレビューをすればするほど、シューズ選びは難しいと感じるようになりました。
アシックスとミズノのトップモデルは一通り履いてきたし、それぞれのモデルの特徴も分かっているつもりです。
それでも新モデルを履くと、予想以上の進化に驚かされます。
だからこそ、シューズの特徴を理解し、シューズが持つポテンシャルを引き出せるような動きを試行錯誤するようになっています。
最初、履き心地が似ていると感じたウエーブライトニングZ8とV-SWIFT FF 5ですが、ソールなどの違いに気がつくと、ジャンプや動き方を変えている自分がいました。
シューズを変えることは、自分のプレーや動きを見つめなおす最高のきっかけです。
自分のジャンプフォームに合わせて、ウエーブライトニングZ8やV-SWIFT FF 5を選ぶのも正解です。
一方、気になったシューズを履き、そのシューズに合わせて自分の動きをアップデートし、自分の引き出しを増やすチャレンジをするのも醍醐味です。
今、自分のパフォーマンスに停滞感があるなら、思い切って足元を変えてみませんか?
